bab2 ローグオフィス
主要用途:事務所
所 在 地:東京都渋谷区
敷地面積:-
延床面積:45㎡
規 模:-
構 造:S造
設計担当:中山剛 五十嵐彩華
構造設計:-
設備設計:-
設計期間:2020.06-2020.09
施工期間:2020.09-2020.11
表参道と青山通りの中間に位置し、大通りの賑やかさから少し離れた美容院、アパレル、カフェなどが点在するエリアにある3階建てビンテージマンションの1室をオフィスに改修するプロジェクトである。
施主はグラフィック、ロゴ、WEBなどのデザインを手掛けるオフィスの代表で、コロナ禍により働き方が大きく変化した2020年に全社員リモートワーク制度に変換すべく事務所移転を決断した。
新オフィスはデザインやものづくりの会議室、工房、ギャラリーであり、時にはカフェ、キッチンバーにもなる柔軟な集いの場となる事を望んでいた。
そこで既存内装は全て撤去し、中央にモルテックスで仕上げたカウンターと4Mの長さを持つ大きなミーティングテーブルを中心的機能として配置。スタッフの作業スペースは壁際にする事でシンプルな動線となり狭いテナントを可能な限り明るく広々とした多様性のある空間とし天井は鉄骨梁や配管をそのまま現した上で白い塗装で統一、床は幅広のオーク材とモルテックス、壁面はエントランス部分がオーク貼り仕上、その他は白く塗装した。
それぞれの素材の持つ質感を活かしながら出来る限りシンプルなディテールで造り上げた空間とする事で施主の作品、こだわり抜いた家具・照明がオフィスを彩り、ギャラリーとなる。
「ものづくり」を行う事を生業とする施主と造り上げた新たなオフィスが、そこで働くデザイナー達のキャンパスとなる事を願っている。