主要用途：住宅で事務所を兼ねるもの/倉庫
所在地　：神奈川県川崎市
敷地面積：296.37㎡
延床面積：492.16㎡
規模　　：地上4階
構造　　：RC造/倉庫：S造
設計担当：中山剛
構造設計：ジャスト
設備設計：テーテンス事務所
設計期間：2015.11－2016.09
施工期間：2016.10－2017.08

川崎駅から京浜工場地帯に向けてバスで10分程度の、住宅と町工場が混在する地域に建つ事務所と二世帯住宅＋倉庫からなる2棟の建物である。老朽化した建物群（事務所、住宅、倉庫、ガレージ）を全て解体し、全ての機能を新たに計画する事がプロジェクトのスタートだった。

建主が経営する事務所に必要な機能と、周辺環境から守られる居住スペースの確保が求められ、1階は駐車スペースとなるため壁量の確保が難しく、2階の事務所の面積は必要最小限に押さえ、3階は5人家族の面積が必要となり、最上階は2人家族の面積という各階のボリュームが大小異なる構成を構造的、またコスト的な制約の中で成り立つ架構を検討した結果、上下間で柱位置に拘束されるラーメン構造よりも各層事ごとに自由に壁を設けられる壁構造を採用とした。

事務所のエントランスは2層吹抜の半屋外空間から鉄骨階段であがった2階にあり、半屋外空間は事務所の作業スペースとして必要不可欠な場所となっている。
道路に面する北側には全開口できる木製折戸を設け、搬出入の機能性と町への表情を創り出している。