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bab 海老名の住宅

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主要用途:住宅
所在地 :神奈川県海老名市
敷地面積:595.36㎡
延床面積:222.57㎡
規模  :地上2階
構造  :木造
設計担当:中山剛
構造設計:坂根構造デザイン
設備設計:-
設計期間:2013.08-2014.07
施工期間:2014.08-2015.04

敷地面積が約600㎡とゆとりのある閑静な住宅街の一角に建つ40代の夫婦と子供2人、父の5人のための住宅。

東側は約3M低くなったバス通りがあり、道路を挟んで公園、さらにその向こうには緑豊かな森が存在する。アクセスは西側の前面道路からとなるが道路の高低差が1.5Mとなっている。

クライアントからの要望は「明るく風通しの良い家」、「家族でバーベキューができる庭」「各世代の適度な距離感」であった。

住宅としては充分過ぎる敷地の中で、室内部分と余白(庭)が一体となり敷地全体を活かせるような配置計画を何案も検討した。

 

最終的に中庭を介して家族の適度な距離感と一体感を同時に生み出すような、コの字型の平面をもつ平屋(一部2階)案を採用した。家族の中心となる中庭はすり鉢状の屋根に守られるプライベートな空間となっており、東側の屋根の下の眺望テラスからは公園とさらに向こうの緑の森を見渡すことができる。

平面的には、西側のエントランスからリビングダイニング、キッチン、水回り、個室へと中庭を巡る回廊に添って東に行くほどプライベートな空間となるように配置する事で家族の中で適度な距離感を保つことができる計画とした。

主寝室と父の個室は東端の眺望テラスを挟んで距離的には近いものの生活動線としては最も離れた位置となりお互いのプライバシーを尊重する配置となっている。

 

断面的には前面道路の一番低い部分をガレージとし、その上をセカンドリビングとする事で建物全体の高さを統一した。一体感のあるシンプルなファサードの外壁には陰影が出るように細骨材(3厘+8厘)を混ぜた吹付を試作を重ねた上で採用した。

中庭を介し、行き交う家族の気配、通り抜ける風、陰影を落とす光、が空間に変化を与え家族と住宅の核となっている。