主要用途:住宅
所在地 :神奈川県横浜市
敷地面積:148.77㎡
延床面積:145.70㎡
規模 :地上2階 地下1階
構造 :木造 一部RC造
設計担当:中山剛
構造設計:K3構造設計室
設備設計:テーテンス事務所
設計期間:2006.07-2007.07
施工期間:2007.08-2008.02
家のどこにいても家族がお互いに気配を感じられるような計画をめざし、閉じられた個室を繋げるのではなく中央の吹抜けとその周りの耐震収納壁や手摺によって緩やかに空間を分節しさまざまな機能に対応する。急な傾斜地という条件を逆手に地下室として容積の割増しを受ながら庭側にはオープンな空間を確保。2本の階段をずらして掛け渡した3層の吹抜け、光や風や声の通り道となるヴォイドを実現するために低温水蓄熱式暖房による全館暖房システムを採用。1階の床スラブを蓄熱体とし深夜料金時間帯に省エネ機器である電気ヒートポンプで温水を作り蓄熱、日中はそこからの放射熱のみで地下から2階までを暖める。広い開口部と外張断熱など、意匠、構造、設備を融合させつつ、温度のバリアフリー(快適性)と同時に経済性も実現した。