主要用途:住宅
所 在 地:東京都品川区
敷地面積:62.61㎡
延床面積:69.53㎡
規 模:地上3階
構 造:在来木造
設計担当:中山剛 岡田秀吉
構造設計:ジャスト
設備設計:-
設計期間:2017.07-2017.12
施工期間:2018.01-2018.07
計画地は大通りから少し離れた、下町の雰囲気を残した古い建物と建て替えられた新しい建物が混在する住宅密集地である。
隣地建物との距離も狭く前面道路も2項道路という環境の中で、駐車スペースを確保しながら住宅に必要な容積を得ることができるかの検討から始まった。
前面道路に対して間口の狭い65平米程度の敷地にワンボックスカーがギリギリ駐車できる旋回スペースと駐車スペースを確保すると、一階部分のボリュームはほぼ残らない。
また必要な諸機能として、三階建て分の容積が求められたが、北側斜線制限により単純な三層の直方体にならなかった。
そこで、北側斜線により切り取られる屋根と、駐車スペースのために切り取られる1階のボリュームをそのままの形と表す事とし、一階部分の斜めの壁は吹き抜けを介し三階から光が落ちてくる住宅の核としての場所とする計画とした。
一階から三階まで吹き抜けによって全てが繋がり、住宅密集地の中で家族のプライバシーを守りながら光に溢れ風の通る内部環境となるように配慮している。
新防火地域という新たな防火規制、採光面積の確保、狭小敷地、コスト、様々な厳しい制約の中で見つけ出した1つの回答である。