都心の日影規制のかかる準工業地域に建つ本社ビル。内部外部ともコンクリート打ち放し仕上。
 
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ボイドスラブ薄肉ラーメン構造による内外ともコンクリート打放しの門型空間を執務エリアとし、北側斜線によって鋭角に切り取られるゾーンにエントランスや階段を配した事務所ビル。

 

三層吹抜けのエントランスホールでは、執務エリア側の垂直な壁と傾斜した外壁とが上部で鋭角に交わる断面を持つ空間に、直行する2本のスリットからの光が交錯する。内部は床のコンクリート平板を含めて全ての面がコンクリート直仕上。外から差し込む光とその反射そしてそれらの光の拡散する光景と、階段やその踊場が落とす影が、そのモノリシックな面の上を時間とともに変化して、執務空間を出入りする人々に無意識の柔らかな刺激となるに違いない。

 

門型の執務空間では、ボイドスラブの一部をライン状に箱型に刳り抜いて天井照明ボックスとし、その小口面に換気ファンを、また短手面のコンクリート仕上げ窓際カウンター下に床置型空調機を設置して内部面にできるだけ機器が露出しないように配慮している。

 

短手面外部にアルミルーバーを設けてファサードを整えると同時に道路側からの視線を調整する。エントランス扉はステンレスバイブレーション仕上面に削りだした木製の引き手としクールな外観のアクセントとした。