箱根強羅の自然溢れる傾斜地に建つ和風旅館「強羅花壇」の改修。
1999-2006年のリニューアル。
1999年、2001年には、2室を1室に連結し丸型木製浴槽を設置。行灯のように全面が光る壁面を背景に全面開口できる展望風呂を実現した。
 
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1989年、箱根強羅の30mの高低差のある傾斜地、中央に位置する「旧閑院宮別邸(昭和5年建築、ハーフティンバー様式)」を復元保存、木造平屋の離れ5室を改修しながら全面改築を行った。宿泊客以外にも開放される懐石レストラン(「懐石花壇」)としてリニューアルされた旧閑院宮別邸を基点に120mの柱廊を箱根登山鉄道に並行に設ける。そこに面してフロント、ロビー、売店、ラウンジ、大浴場、離れ(現在はスパ)、客室や宴会場、会議室、プールへのEVホールなどを位置させ、全ての施設の行き来に柱廊を通る構成とした。

 

旧閑院宮別邸を正面にアプローチし、その横の数奇屋門をくぐり玄関露地へ。その時点ではがけ下にある建物は全く見えない。そして玄関を入った瞬間に柱廊の奥行きが全て見渡せ、来訪者はその後滞在する間何度となくそこを通り箱根の自然と呼応するさまざまな場面を記憶にとどめることになる。いぶし瓦の床、漆喰調の壁、白砂利敷、石畳の水路、格天井、木製格子、和紙入ガラスなど和の伝統的な素材を現代の空間に生かしつつ、最新のホスピタリティーを兼ね備えた施設として、時代を先取りするべくリニューアルを続けている。

 

1999年、2001年には、一部それまでの2室を1室に連結し1室分はリラックスルームとして3-4人用の丸型木製浴槽を設置。行灯のように全面が光る壁面を背景に木製のフルオープンサッシによって前面開口できる展望風呂を実現した。


2002年、2003年には一部客室の前庭に石貼りの半露天風呂を設置。
2004年には3mの木製浴槽を設けた貴賓室への改装。
2005年には大きな岩を刳り抜いた露天風呂付の貴賓室の改装などを行った。
2006年には戦後からの木造平屋の離れの内装をリニューアルし、岩盤浴を持つスパゾーンの充実を図った。それぞれ構造、設備の検証を並行させ、より持続性の高い施設への発展的な改修を目指している。
 
 
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